新型コロナウイルスの影響で「家で過ごす時間」が増えた。そんな中でも運動はできる。むしろ、今こそ運動習慣が必要だ。ランニングやウォーキングをする人を近所でよく見かけるようになったのも、そのような生活スタイルの変化の表れだろう。
私も健康のためになるべく近所を歩くようにしている。
今回の記事は、ランナーに人気のボトルポーチ「YURENIKUI PRO BASIC」を1年間使ってみたレビュー。
機能的でとても便利。日常的に使っている。ランニング用に開発された商品だが、ウォーキングにも是非おすすめしたい。
もくじ
ランナー視点で開発された「YURENIKUI(ユレニクイ)」シリーズ
「YURENIKUI(ユレニクイ)」は、大阪を本拠地とするランニング専門店「RUN-WALK Style(ランウォークスタイル)」が市民ランナーの声をもとに開発した、オリジナルのボトルポーチ(ウエストバッグ、ウエストポーチ)やザック(リュック)のシリーズ。
2009年に発売されたその後も、ランナー目線で研究を重ねて進化している。名前のとおりの「揺れにくさ」と機能的なポケットの収納力が高い評価を受けているヒット商品。
「YURENIKUI」のラインナップは大きく分けて4種類。
- 定番の「スタンダード」
- 「YURENIKUI最高峰」をうたう「プロ」
- たっぷり物を入れられる「タント」
- ボトルホルダーなしで軽量の「スピード」
その他、一部モデルに左利き用、キッズ用などの展開もある。
私が使っているのは「YURENIKUI PRO BASIC」(カラー:デニムチャコール)。
軽量かつ機能的で「STANDARD」「TANTO」の「良いとこ取り」がキャッチフレーズ。
歩くときの持ち物は意外と多い
私はウォーキングが趣味で、長距離を歩くときはランニングウェアを着る。広い公園に行くと、軽くLSDやスロージョギングをすることもある。帰りには買い物をすることが多い。
スマホ、鍵、小銭入れ、ハンドタオルや飲み物、エコバッグ。これらを携帯するのにランニング用のボトルポーチを使っていたが、次第に収容力の少なさに不満を覚えるようになった。
特にスマートフォンの収納に困っていた。iPhoneが大きくなり、ポーチの薄くて狭いポケットでは出し入れしにくくなった。画面が大きいスマホは小さいポケットに収まらないだろう。
また、軽いランニングでも走るとポーチの揺れが気になる。飲み物を持っていると荷物が重くなるので、ゆさゆさとポーチが揺れるのにストレスを感じていた。
そこでランナーに人気の「YURENIKUI」を思い切って購入することにした。
本当にユレニクイ「サンドウィッチフィットシステム」
「YURENIKUI」の機能性は期待以上だった。
いちばんの特徴であるポーチの揺れにくさについては評判どおりで、これまで使っていたものと全く違う。
「YURENIKUI PRO BASIC」は、体をポーチで挟み込む「サンドウィッチフィットシステム」を採用している。女性の場合はウエストの高さでポーチで体を挟み、両サイドのベルトを手前に引いて隙間なくフィットさせる。
体に密着して一体感がある。きつさや違和感は感じず、動きのじゃまにならない。携帯している物が多くても、バランスがいいのか、持ち物の重量をあまり感じない。
着脱には左サイドの大きなバックルを使う。オープンのポケットがあるので(詳しくは後述)、念のためトイレではポーチを外すようにしている。
また、サイドのベルトの余った部分はくるくると巻いて収納することができる。「YURENIKUI PRO BASIC」は男女兼用(ユニセックス)で幅広いウエストサイズに対応するが、その分ベルトの余り部分が長い。ベルトを小さくすっきりと巻けるとぶらぶらと下がらず見た目が良く、うれしいデザインだ。
実用性抜群、機能的で「使える」7つのポケット
「YURENIKUI」のポケットは細部まで作りこまれていて、実に気が利いている。
こんなものを入れています
- 大きなエコバッグ×2
- 細い折りたたみ傘(バーブレラ)
- ペットボトル
- スマートフォン
- コインケース
- 薄手のハンドタオル
- 鍵
これだけの物を全てポーチに入れることができる。見た目以上の収納力にびっくり!
ポケットを一つずつご紹介する。
フロント側:薄くてもたっぷり収納
パワーメッシュポケット(前):見た目すっきり、収納力十分
ポケットが多くてもポーチ全体がすっきり収まっているのは、ポケットにメッシュ素材をうまく使っているからだろう。
このポケットが「YURENIKUI STANDARD BASIC」との大きな違い。
最前面のパワーメッシュポケットには薄手のタオルとコインケースを入れている。マチがついているので思った以上に物が入る。
ポケットの口はゴムテープ。バックルとベルトで簡単に中身をホールドできるのでしっかり固定でき、左右が空いていても中に入れたものは意外と落ちない。
ファスナーより物の出し入れがスムーズ。スーパーのレジでさっとコインケースを出すことができる。
薄手のメッシュ素材なので、何も入れていないときも見た目がすっきりしている。
オープンポケット:スマホまるごと、お腹でしっかりサンド!
お腹側にはオープンなポケットがついている。ここにはスマートフォンを入れている。
大型のスマホも入る十分な広さのあるポケット。ファスナーがないので出し入れがしやすい。
前述の「サンドウィッチフィットシステム」により、ポーチと体の間が密着するので中身は落ちない。ただし、ポーチを体から外すときには注意が必要。
バック側:大容量!実用的なポケット
ボトルホルダー:きっちりホールド、揺れにくい
「yurenikui」の最大の特徴「揺れにくさ」はこの優秀なボトルポーチによって実現されている。
一般的な500mlのペットボトルにぴったりなサイズ。細いボトルを入れてもゴムとベルトでしっかり固定されるので落ちることはまずないだろう。
歩きながら右手を後ろに回して取り出せる絶妙な位置にポケットがある。口の部分に硬い反射材のベルトを使っているので、ボトルを出すのもしまうのもスムーズ。
液体が揺れても気にならないのは、装着したときの重量バランスの良さもあるのだろう。
パワーメッシュポケット(後-1):伸びる素材で見た目以上に入る
口にゴムを使っているので見た目以上に収納力があり、薄手のウインドブレーカーも入ってしまう。
私は大きいエコバッグを2枚入れている。
ファスナーポケット:やっぱり安心感が違う
上記のパワーメッシュポケットの内側にはファスナー付きの小さなポケットがある。私は鍵を入れているが、しっかり締められる独立したポケットなので安心感がある。キーホルダーごと入れることができるサイズ。
ファスナーのヘッドが長いのもいい。冬場、手袋をしているときでもヘッドをつかみやすい。
パワーメッシュポケット(後-2):ちょっとした細いものを
ボトルホルダーの左右にも縦型の細いパワーメッシュポケットがある。
雨が降りそうな日に、細い折りたたみ傘(バーブレラ)を入れている。傘は太さがあるので、先に傘をポケットに入れてからボトルを差し込まないととうまく入らない。ボールペンのような細いものならその必要はなさそうだ。
仕様
素材:
パワーメッシュ、ナイロン
サイズ:
【全体】フリーサイズ(ウエストサイズ60〜98cm/男女兼用)
【前面ポーチの大きさ】前面メッシュポケット:横 230mm×縦 90mm
重量を計測したところ、約200gだった。
以前使っていたポーチは130gだがポケットは前面のみ。パワーメッシュをうまく使い、大容量ながら軽量化に成功している。
この製品の惜しい点
ボトルポーチ全てに当てはまることだが、暑い日には腰の周りが汗だくになる。
洗濯表示なし。ゴムが伸びたら寿命となりそうなので、手洗いでそっと洗い、脱水機を使わずに陰干ししている。
常に進化し続ける「YURENIKUI」
「YURENIKUI」は数年に一度モデルチェンジされており、購入するなら最新のモデルをおすすめする。スマホの大型化に対応したポケットに変わっているほか、細部も改良されている。
ウォーキングにも「YURENIKUI PRO BASIC」
ウォーキングで長い距離を歩くと次第に手荷物が煩わしくなってくる。「YURENIKUI」を使い始めて、離れたスーパーにも手ぶらで行けるようになった。ランニングやウォーキングのの帰りに買い物をする人に特におすすめしたい。
歩くときにバッグが揺れないと疲れを感じにくい。両手がフリーになったのでしっかり腕を振って歩くことができる。
散歩用のウエストバッグとしても便利な「YURENIKUI PRO BASIC」。両手が空くと、機動力がぐんと上がる!