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江ノ島の夕日

「老けた」と思わないように気をつけている。

言葉は魂を持っている。
頭の中でそう思うだけで、体が引っ張られてしまいそうだから。

しかし、老化はそろそろと忍び足で追いかけてきていた。

45歳ごろから、白髪が出るようになった。
同年代の中では遅い方だ。
「もしかしてこのままずっと生えないのでは?」とすら思っていた。
期待していた私をあざ笑うかのように、白髪は容赦なく増えつつある。

夜、床でそのまま寝てしまうことが多くなった。
今の私と同じくらいの年齢の頃の母が、よく床で寝ていた。
布団で寝るように声をかけても一向に起きてこない。今ならその気持ちがよく分かる。泥のように眠ってしまっていて、寝ぼけて体を動かせないのだ。

まぶしさを感じやすくなった。
パソコンの画面や白い紙などを見ると目が疲れて仕方がない。白内障を疑って眼科に行くと、ドライアイとのことで一安心。

ところが、同じ眼科でコンタクトレンズのための視力検査をしたら、遠くが見えるように度数を合わせると手元が見えにくい。
「老眼の始まりだよ。1年で一気に進むから覚悟した方がいいよ」。
最近、細かい文字がなんとなく見えにくい。2cm離すとくっきり見えた。


老化がやってきた。

ショックというより、もはや笑ってしまう。
「老人力」とはよく言ったものだ。
未知の世界にちょっぴりわくわくする。

以前より様子のおかしかった膝は、両側とも「変形性膝関節症」と診断され、リハビリを勧められた。ジョギングや登山はもう無理だろう。好きだった縄跳びもできなくなってしまって悲しい。

一番困っているのは「中年太り」だ。
暴れ馬のように手に負えない。
体重計に乗った時、見たこともない数字に戦慄が走る。

清々しいほど物忘れをする。
スーパーでビニール袋がめくれない。
キズが治りにくくなった。
湯船につかるとあっという間にのぼせる。
尿意を感じるタイミングが早まっているようだ。

先輩方が「朝起きて何もかも調子がいいなんて日はもうないんだよ」と言っていたっけ。
今ならその感覚が理解できる。

これから私はどうなってしまうのか?

老化と向き合おう。

体の変化に合わせて、ゆったりとした生活のスタイルを作っていこう。
今の自分に似合う服を着て、無理のないスケジュールで外出しよう。
気乗りのしないことは上手に断って、やりたいことをやっていこう。
よく寝て、よく笑って、おいしいものを食べて、毎日を明るく過ごそう。

幸い、食欲はいまだに旺盛だ。揚げ物も肉も思う存分食べられる。
アルコールには少し弱くなったのかもしれない。種類と量に気をつけなくては。

変わりゆく体を面白がるくらいの心の余裕。それがかえって健やかな心と体を保つ秘訣なのかもしれない。

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