もくじ
今年の夏もやってきた!
〔関連記事〕3年前から膝の痛みが!ショック!
あんなに気をつけようと言っていたのに体重が増えてしまった。
1年で3kg…いやもっと?
私の両膝は軽度の「変形性膝関節症」と診断された。
いわゆる「軟骨のすり減り」による膝の痛みだ。
ここ2カ月ほど、ダイエットのためにスロージョギングと踏み台昇降をしている。
膝に負荷がかかりにくい運動を選んだし、本格的に走るときにはがっちり固定するサポーターを着けている。
自分では十分配慮したつもりだったのだが…。
先日、右膝の周りがぱんぱんに腫れた。
以前に膝の調子が悪くなったときと同じような状況だ。
ロキソニンテープを貼ったが、腫れがなかなかおさまらない。
前回もそうだった。
運動をした直後ではなく、数日経ってから腫れと違和感がやってくる。
ちょうど一年前か。
そして、気を取り直し、張り切ってワイドパンツでリハビリに行こうとすると、整形外科は夏休みなのであった。
トレーニングこそが膝を守る
膝の状態を保つためには体重を落とさなければいけない。
当然、そのためには運動が必要だ。
体重が増える → 運動する → 膝が痛くなる → 運動不足で体重が増える
いったい私は何をやっているのだろう。
まったくの悪循環ではないか。
専門家は、運動自体は禁じていない。
むしろ膝の周辺の筋肉を鍛えることで症状が緩和するという。
変形性ひざ関節症には、具体的に関節の可動域を広げるストレッチや、下半身を中心とした筋トレ、そして、ウォーキングや水中ウォーキング、自転車などの有酸素運動の運動療法がおすすめです。
NHK「安静にすると逆効果?『変形性ひざ関節症』の痛みをとる対処法」
(上記サイト内にストレッチや筋トレの紹介あり)
足腰への衝撃を最小限に抑える「スロージョギング」(中略)
最初はウォーキングと同じ、あるいはそれ以下のスピードで走ります。息切れしないので疲労感もなく楽に長時間運動でき、さらに減量効果も期待できます。田中先生は70〜80代の変形性膝関節症の患者さんにもスロージョギングを勧めていらっしゃいますが、皆さん痛みなく続けているそうです。初心者でも続けやすく、ひざへの負担も軽いので、ぜひ試してみてください。
幻冬舎ゴールドオンライン「通常のウォーキングよりもひざへの負担が軽いトレーニング」
あれ?やっぱりスロージョギングは膝への負担が軽いのか。
私の場合、調子に乗って飛ばし過ぎたのだろうか。
とにかく、膝を守るために体重を減らさないといけない。
「運動をしない」という選択肢はないのだ。
筋トレってあんまり楽しくないんだけれど…がんばる…。
体の変化と「つきあっていく」
できていたことができなくなるのは悲しい。
もっと大変な病気や障がいはいくらでもある。
膝の痛みなんて、風が吹いたら飛んで行ってしまうくらいの些細な困りごとだ。
そうはいっても、老眼や白髪に比べると、「歩くと痛い」というのは生活へ与える影響が大きい。
40代で膝が痛いなんてまるで「老いの先取り」ではないか。
晩年の母が遠出を嫌がったことを思い出す。
これから先、じわりじわりと行動が制限されていくのだろうか。
胸の奥でしゅんと音がする。
神輿が、登山が、ヒールが、縄跳びが。
せっかくランニングが楽しくなってきたのに。
がっかりして何も楽しくない。
早めに床に就いた。
元に戻らない病気の症状や体の変化には、毎回ショックを受けるし、理屈で考えるほど悲しくなる。
膝の痛みが繰り返しやってくるたび、「これはもう逃げられないな」と無力感に包まれる。
そして、困難な状況を抱える人が明るくさっぱりとしている様子を見るたび、その強さをまぶしく感じる。
できることに目を向ける。
自分の一部として受け入れる。
わかっているけれど、簡単なことではない。
これから年を重ねていくにつれて、そんなことの繰り返しになるんだろうな。
一晩寝たらしゅんとした気持ちはどこかへ行ってしまった。
昨年はサポーターをつけて神輿を担ぐことができたし、秋が深まるにつれて膝の調子は回復した。
着地の仕方に気を付けて、近所を散歩する分には不安はない。
同居人が杖を買ってくれるらしい。遠出するときのお守りにしよう。
太陽が照り付けるアスファルトの道を、フラットなサンダルでがつがつ歩く。
足の角度がぶれないように気をつけながら。
細かく運動量を稼いでいくぞ。
できることを積み重ねる。
起こっていることに正しく目を向ける。
せめて、環境を快適に整えて、明るい気持ちで毎日を過ごそう。
私の膝たち、もう少しがんばってね。
【追記】再生医療について
変形性膝関節症については、 自己血液由来の多血小板血漿(PRP)や脂肪に含まれる幹細胞を注射で関節内に投与し、痛みや炎症を抑える治療法が開始されている(自費診療)。
膝をなるべく良い状態に保つことで、生活に大きな支障が出る前に新しい治療法が間に合うかもしれない。
気持ちを明るくもって、できることを続けていこう。