もくじ
コロナが食欲をつれてきた!
夜中や朝方にお菓子を食べる癖があり、困っている。
その様子が夜間摂食症候群(night-eating syndrome; NES)と呼ばれる摂食障害に近いと考え、情報をまとめた記事を書いた。
その後、ウォーキングを中心とした運動で睡眠の質が改善したこともあり、食べたい気持ちは自然に治まっていった。
ところが、一度ついた癖というのはそう簡単には治らないようで、夜間の間食が再び始まってしまったのだ。
きっかけは2月始めのインフルエンザだった。
激しい頭痛で鎮痛剤を飲み続け、胃が荒れて食欲がなくなってしまった。
あっと言う間に2kg痩せ、階段を上っただけで座り込むように。
飴でも何でもいいから、カロリーのあるものを少しでも摂るようにした。
ダイエットは中断、食べたいものを欲しいだけ食べた。
そして、新型コロナウイルスの流行期がやってきた。
自由に行動できないことや、仕事が先送りになったことが強いストレスになっている。
それまで頑張って続けていたダイエットや筋トレなど、制限していたことを可能な限り中断した。
3度の食事、お酒やお菓子。
この1か月、食べることがいちばんのストレス解消法になっている。
そうして夜中の間食が再び始まった。
例によって早朝に目を覚まし、起き上がって甘いものやスナック、煎餅などを食べて、また寝る。
咳を止めるための飴を寝床に持ち込んで舐める。
そのまま寝てしまい、起きたときに飴が口の中にあったのにはさすがにギョッとした。
以前ほど深刻ではないが、習慣を変えることの難しさを痛感した。
強いストレスの中で食欲といかに付き合っていくか
不要不急の外出を控えたいこの状況では、ジムやプールに行くのもためらってしまう。
できるのはせいぜいウォーキングくらいだが、積極的に楽しめる気分にはなかなかなれない。
私はストレスに向き合って対処するのが苦手だ。
夜中に間食してしまっても「そんなものなんだな」と軽く捉えるようにしている。
「イライラして食べすぎることは、誰にでもあるだろう」と、自分に言い聞かせて。
避けられないストレスの中でいかに食欲と付き合っていくか。
その答えが間食を抑えるポイントのように思う。
今月は暇になってしまったので、緑の多い丘陵や公園の散策や、近所での買い物、身の回りの片付け(無心で作業できるのがいい)などでゆったりと過ごし、規則正しい生活を心がけている。
その効果もあってか、爆発的な食欲も徐々に治まってきたように思う。
日中に食事として食べたいものを食べ、その美しさ、匂い、味を十分に楽しむ。
ストレスを感じると、無意識のうちに「ながら食べ」をしていることも多い。
惰性で食べて罪悪感を感じてしまいがちなので、満足感を得るようにしてできるだけ回避したい。
食べたくなるのはなぜか「妙なもの」?
私は昔からストレスに弱く、髪の毛を抜き続ける(抜毛症)などの良くない行為が出てしまう。
無性に何かを食べたくなることもその一つだ。
子どもの頃の癖を一つ思い出した。
私がストレスで何かを食べるときは、やけ食いをすることは意外と少ない。
家に置いてあるパンやお菓子、アイス、スナック類を食べたり、お酒を少し飲んだりすることが多いが、ときどき妙なものが食べたくなり、どうしてもその気持ちが抑えられなくなる。
子どものときはひどかった。
- クリープ、ミロ、ココア(粉のまま)
- 練乳(そのまま舐める)
- バニラエッセンス、製菓用ブランデー
- カップスープ(粉のまま)
- バター
- 粉チーズ
- 海苔
この癖は大人になっても残っていて、ときどき海苔と揚げ玉が無性に食べたくなってしまう。
なるべく「普通の食べ物」、ドライフルーツやチーズ、スープや豆乳、炭酸水、梅酒の梅の実(!)などで済むように気持ちを逸らしている。
この「妙なものを食べたくなる」現象については調べてみたがよくわからない。
喫煙の習慣があれば何本も吸っているだろう。
意識がなるべく酒に向かわないように注意しなければ…。
すぐにできる行動でストレスを緩和する「コーピング」
私の場合、空腹で食べているのではなく、ストレスから心を守るために口に何かを入れているのであろう。
食べ過ぎが習慣化してきたかも……と感じたときは、「食べてストレスを晴らす」以外の対策にも目を向ける「コーピング」という手法が効果的だ。(中略)
食べたい欲求から距離をとるまでに「すぐできる」行動と置き換えてみて。いずれも自信を補強し、ストレスを落ち着かせてくれる「コーピング」と呼ばれる手法だ。
WOMAN SMART HEALTH「ストレス過食に効く『コーピング』を知っていますか?」
私のコーピングをリストアップした記事を以前に書いた。
しかし、本音を言うと「そんなに簡単にできたら困らないよ」。
やさぐれた気分で海苔をかじりながら、そんなことを思っている。
「だましだまし」も作戦のうち
原因はストレスだから、向き合って解決していくのが間食を止めるいちばんの近道だろう。
しかし、ストレスの対処には人それぞれ向いている方法があるのではないだろうか。
私の場合は真正面から向き合うと気持ちが負けてしまう。
だましだまし付き合っていくのが性格に合っている。
「食べちゃったけどたまにはいいよね」
「それほど深刻ではないよ」
自分を責めず、軽い気持ちで流していくのが、結果的に心の落ち着きにつながるように思う。
長期化しそうなコロナ騒ぎのストレスをいかに乗り切っていくか。
自分が心地良く感じられることを取り入れながら、食べることを楽しんで、ゆったりと過ごしていきたい。